Y Office

『ネガティブな要素をインテリアの主役に転換する』

自社メディアを持つ広告代理店のオフィス改修の計画。会社のレセプションエリアであり、撮影を行うスタジオとしても利用される多目的スペースの形成を求められた。

『アイキャッチになる近景をつくる』

計画地は新幹線が走る線路と小学校の校庭とに囲まれた立地ゆえ、撮影スタジオとしてまずは静かな環境を構築する事が望まれた。そこで窓際にガラスパーテションで前室を作り、環境音の緩衝帯を形成することで静かな撮影環境を確保した。前室は小さな小部屋の連続として小会議室などに利用できる寸法を確保して、植栽を施し温室のような近景となるように配慮した。ネガティブな要素をそのまま空間のキャラクターに仕立て上げることで、費用対効果の高いデザインソリューションとなることを目指した。