LIDNM POP UP
Boutique
『ショーウインドウのような小さなショップをつくる』
アパレルブランドの期間限定ショップ。
オンライン販売を主軸としたブランドで、顧客に向けて実物を手に取ってもらい素材やサイズ感などを体感してもらうこと場を提供することをコンセプトにしたショップである。
タイムスケジュールを組み入店人数を制限するとでじっくりとフィッティングやショッピングを楽しんでもらい、ブランドディレクター自ら店頭に立ち濃密な接客を通してブランドのホスピタリティを体験できる場となることに期待した。
『パネル化した什器で空気感をつくる』
期間限定ショップゆえ、現状回復などの無駄なコストを省き什器だけでブランドの空気感とショップとしての強度をつくりたいと考えた。
現地では簡単な組立て作業だけで済むように搬出入のしやすいサイズにパネル化した什器を考案した。
凡庸性が高い簡素なつくりと品のある素材使い・ディテールワークを通してブランドアイデンティティを確立している。
『小さなショップに奥行きをつくる』
フットプリントはコンパクトなのに対して天井高さに余剰がある区画への出店となった。
白い壁/白い大理石の床と間接照明と、区画の持つクールな印象に対比するように温かみを感じる素材を使用してブランドの空気感とバランスをとるように配慮した。
余白を強調してアイキャッチになるように什器の高さを抑え、主役である洋服の視認性を高め什器が生地の魅力を引き立てる役割を果たしている。
店先の通りを行き交う人々の目に自然に留まるよう角度をつけて什器を並べ、店内奥へ誘うようにレイヤをつくり奥行き感を出している。
空間の大半を什器が占めることで洋服への距離感を近づけ、小さな空間ながらも来店者に効果的にブランドアイデンティティをアピールできるショップとなっている
- クライアント|MODERN TIMES
- 主要用途|ポップアップストア
- 所在地|東京都渋谷区神宮前
- 専有面積|37.45㎡
- 写真|志摩 大輔