M Office
Office
『ブランドアイデンティティを魅せる空間』
ファッションを主軸とした企業のためのオフィス。
ブランド企画/動画撮影/動画編集がそれぞれ機能的に独立しながらも、企業の成長に必要なチーム力を重視した一体感のある執務環境を提案した。
この場所ではたらく人たちの気持ちを高め、成長を続ける企業にポジティブな空気感を生み出し、ブランドのマイルストーンになることを目指した。
ー オフィス什器を木工家具でつくる ー
ブランドアイデンティティを構築する上で、いわゆるオフィス家具が反復して並ぶ姿とは違った風景をつくりたいと考えた。
今後の増員や移転も視野に入れ執務に適した寸法でモデュール化したデスクを中心に、楢材を使った木製什器を点在させた。
素材の優しい色味が空間内に拡散し経年変化や温もりを感じさせることで、ステレオタイプなオフィスイメージをアップデートしている。
ー 近景をつくることで空間のポテンシャルを上書きする ー
いわゆる腰窓が並ぶステレオタイプな窓際の風景に、ひとつづきの柔らかいカーテンを差し込み光が拡散するフルハイトの光だまりを近景としてつくる。
日中は乳白色に輝き夜は街並みの夜景をほどよく取り込む風景は、さながらインスタレーションのようにも感じさせる。
適切な素材選びとディテールワークを通して、軽やかな近景が空間全体の空気感を整えてくれることを期待した。
- クライアント|MODERN TIMES
- 主要用途|OFFICE
- 所在地|東京都渋谷区渋谷
- 専有面積|257.88㎡
- 写真|志摩 大輔